小川山 烏帽子岩左稜線/屋根岩2峰セレクション


タイトル:小川山  山域:奥秩父
山行月日:2016年6月11日、12日
参加メンバー:CL ひでちょ、SLかずやん、しろさん、カーミン(記)

6/11(土):烏帽子岩 左稜線
6/12(日):屋根岩2峰 セレクション

6月11日の土曜日の朝、小川山のキャンプ地を6時過ぎに出発して、取付き点に向かった。すでに梅雨入りはしていたが、この日は快晴で最高のお天気だった。
僕にとって初めての小川山クライミング。廻り目平キャンプ地は広々としていて、車でテントサイト近くまで入れる。キャンプ地を中心として、周囲に花崗岩の岩峰がそびえている。それに加えて規模の小さい岩も散在していて、ルートは無尽蔵にある。フリークライミングやボルタリングにはもってこい。キャンプ地からのアプローチもたやすく、ロケーションとしてはこの上ない。初めての僕にはとても新鮮でした。
キャンプ地を出て1時間ほどで、烏帽子岩左稜線取付き点に着いた。このルートは小川山では最も長いルートで、懸垂や歩きピッチを入れると20ピッチにもなる。ある程度のスピードと手際良さが求められるルートだ。
登攀はひでちょ・カーミン、かずやん・しろさんのペアの順番で始まった。最初の3ピッチは傾斜が強くバランスを求められるルート。これを抜けると樹林から顔を出して、視界が開ける。快晴の下、高度感を味わいながら遠くの景色を眺めているとアルパインの雰囲気を楽しめる。やがて、名物の“竜の背”を抜けて、第一核心のクラックで苦戦。その後は懸垂を交えて、最終ピッチ・第二の核心“チムニー”に至る。ここで、じっくりと腹ごしらえ、水分補給を済ませ、満を持してチムニーに取り付く。ひでちょがジリジリと体を持ち上げて、チムニー出口のハーケンにランニングを取ったかと思うと、さっと左へ抜けて見事に核心を終えた。さすがだ!ザックを背負ってはチムニーで身動きが取れないので、二人が上がったところで4人分のザックを吊り上げた。ひでちょの後に続くものはザイルが上から来ているので気を楽にしながら、チムニーでもがいて抜けた。
夕食はバーベキュー。夕食はいつ終わったともなくのんびりと続いて、ビール、酒が次々と空いていく。前夜はほとんど寝ていなくせに、ハイテンションで焚き火の周りのおしゃべりは夜遅くまで続いた。

明けて二日目は屋根岩2峰のセレクションに向かった。前夜飲みたすぎたためにやけにアプローチがしんどい。セレクションは5.7、5.8を中心に6ピッチ。この各ピッチが侮れない。クラックのジャミングに必死のムーブ、スラブの際どいフリクションに手の指の爪をかけるだけのホールド。上部のクラックではどうしようもなくA0で上がらざるを得ないところが出てくる。転落の恐怖と緊張でしきりに喉が乾く。1日目より短いルートながら、同じほどの時間かかって登攀を終えた。終了点からの懸垂が長かった。ザイル50m2本つないでなんとか下まで届いた。

キャンプ地に戻って、テントを片付けて、帰路についた。二日間とも天候に恵まれた。岩は乾いていて、快適なクライミングを味わえた。

6/11(土):烏帽子岩 左稜線

6/12(日):屋根岩2峰 セレクション

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